先々週の金曜、中国の債券市場で初となるデフォルトが起きたことがニュース媒体で報じられました。それほど市場では取りざたされていないように感じていましたが、その内容が詳細になるにつれ先週の外為市場では繰り返し繰り返しネタとして使われていました。
新興国通貨売られ円に逃避買い、ウクライナや中国経済への懸念で | Reuters
中国の債券市場で初となる債務不履行(デフォルト)が先週発生したことで、同国の景気が減速し銅などの天然資源に対する需要が鈍化するとの観測が高まった。これを受けて豪ドルやチリペソ、南アフリカランドなど資源国通貨が下落した。
調達規模は大きかったのですが、しょせんは一企業のデフォルトです。これだけであればそれほどのニュースバリューはないのかもしれません。
しかし、今回、中国当局がとった措置が今後、同様のことが起こった際の指標となることが想定されるため、中国経済への懸念が取りざたされている訳です。
いずれにせよ、ウクライナ問題だ、領土問題だ、エネルギー問題だ、新興国の懸念だと様々な理由を後付けでやりくりしていくのが市場です。(違うか、市場ではなく後付け評論家やマスコミですか)
動いた方向についていくのが王道なのでしょう。
わたしはたまに逆張りもしますが、昔から言います「人の行く裏に道あり花の山」。みんなと同じ方向についていくのは損も少ないかわりに得るものも少ない。大きく張るのであれば、やはり逆なのでしょうね。
グッチはこう思う
個人的な感想としては、退場すべき企業を市場に任せ退場させることは、日本がとってきたゾンビ企業延命策などよりもよっぽど資本主義にのっとっているなと感じるくらいで。中国当局恐るべし!と感じています。