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独眼竜政宗を四月から再放送するNHKの戦略を経済の側面から分析してみた

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第4位_独眼竜政宗
NHKが大河ドラマの傑作中の傑作と言われている「独眼竜政宗」(全50回)を、BSプレミアムにて2014年4月5日(土)より毎週土曜日午後6時から再放送するようです。

NHKドラマ再放送予定一覧 | NHK

独眼竜政宗とは何かをおさらいしてみます

独眼竜政宗は、陸奥仙台藩の初代藩主である伊達政宗【だてまさむね】の物語。戦国時代が好きな方ならば陸奥と出羽の戦国大名として知られていると思います。

信長の野望や戦国BASARA、戦国無双(やったことないですが)などのゲームにも必ず出てくる有名武将です。なぜ、有名かというとひとつはその容貌にあります。大河ドラマのタイトルにもなっている独眼竜ですが、これは伊達政宗が幼少の頃(幼名は梵天丸)、天然痘のために右目を失明し眼帯で覆っている姿からとられたものです。

そして正宗が有名であるもうひとつの理由はその野心の高さと戦(いくさ)能力の高さですね。若き頃より奸策にも長け、その傲岸ささえ感じる性格とあいまって、17歳で家督を継いだ後は周辺国と戦をしまくり武力で制圧していきます。腹心である片倉景綱と供に文字通り奥州を駆け抜けるのです。

大河ドラマでは渡辺謙さんが主演され、その出世作とされています。きっと颯爽とした伊達政宗が描かれていると思います。実際にその一生はドラマチックなものだったと言われています。合戦や深謀遠慮もそうですが、幼少の頃のお家騒動(母に疎まれ毒を盛られるなど)まで波乱万丈の人生でした。大河ドラマにはピッタリですね。

注記
伊達政宗に関するわたしの知識は、山岡荘八さんの書かれた「伊達政宗」全八巻によりますので、おそらくドラマとはやや違ったものになっているかと思います(笑)

書籍版の正宗はハッキリ言って変人(良い意味で)ですし、母が子に毒を盛るなどのシーンはドラマでは不適切かもしれませんね。

なぜ、今、独眼竜政宗を再放送するのか 〜東北復興編〜

NHK大河ドラマには別のチカラもあります。

それは放送した地方に対する観光のパワーアップ効果です。風林火山の際の山梨県、龍馬伝の際の高知県などがとくに有名ですが、武田信玄という戦国時代の名将(大河ドラマ資産)をもつ山梨県は、風林火山をはじめとする幾多の大河ドラマで過去に数千億円の経済効果を得たと言われています。

そういった観光をはじめとする経済効果を「独眼竜政宗」が東北にもたらすのではないかと考えます。先にも書いたように、伊達政宗は奥州を駆け抜けました。その軌跡を辿ることは東北復興の軌跡にもつながるのではないでしょうか。

復興には、やはりそこの地を訪れることが一番だと言われています。旅には移動、飲食、宿泊、土産などのさまざまな経済活動が付帯します。

地元のバスやタクシー会社への寄与。地元の飲食店への寄与は、ひいては地元の生産者への寄与にもつながります。地元の宿泊施設への寄与もさまざまな雇用につながります。土産物は旅先から帰ったあとの宣伝効果にまでつながります。

寄付や税金の投入なども必要だと思いますが、単にお金を渡すだけではなくやはり雇用に関すること、感謝につながること(ありがとう!美味しかった!また来るよ!)が大切なのではないかと考えています。

わたしも震災後、盛岡や仙台をはじめとして東北にはよく行っています。そんな中でうえのように思うようになった次第です。

なぜ、今、独眼竜政宗を再放送するのか 〜NHKオンデマンド編〜

名作なのは間違いないのでしょうが、wikiを読んでもまともなカタチでの再放送は行ってこなかったようです。過去には2日間や5日間に一挙放送というマラソン形式でしか行っていないようですね。これでは録画機能を使いこなせない方々はその埒外ということになります。

独眼竜政宗 (NHK大河ドラマ) | wiki

なお2004年(平成16年)1月3日・4日に総合テレビで、同年7月26日~30日に衛星第2テレビで総集編が本放送当時の完全ノーカット版で再放送された。

大河ドラマの視聴者ターゲットをどの層にするのかにもよりますが、50代までの層であれば、放送日にテレビの前に座って観るなどということはないと思います。もちろんそういった観かたもあるとは思いますが、所用があれば外すでしょうしそのために録画を行うと思います。

逆にそれ以降の層は録画機能を駆使するとなるとちょっと難しいのかなと個人的には思っています。60歳を過ぎた祖母は録画など使わずにいつもテレビを観ていたように記憶していますから。

歴史モノである大河ドラマの視聴者は対象年齢層が比較的高めなのではないかと考えると、収入の面からいってもNHKはやはりDVDを販売したかったのではないかと思います。

広告収入には頼れないNHKは受信料と物販による収入に頼っています。受信料は変動しない安定収入であるかわりに大きく伸びるものでもありません。名作と呼ばれる作品を二次利用としてDVD化し販売していくというのはまっとうな方策だと思います。

さきにも書いたように大河ドラマのターゲット層が高めの年齢であることを考えるとDVDを買う経済力もあります。

その方策をなぜ変えたのかは、おそらくNHKオンデマンドではないかと考えたのですが、現時点ではNHKオンデマンドのラインナップに「独眼竜政宗」はありません(笑)

毎週、毎週、放送することで、観損ね、録り損ねがでる可能性は飛躍的に高まります。そこをDVDで補うには網の目としては大き過ぎます。これこそが一話売り切り型であるNHKオンデマンドの商機です。

NHKオンデマンドでは、見逃した作品を単品では210円で購入でき、更には見逃し見放題パック945円という恐ろしい仕掛けもあります(笑)四月からの再放送に向けてキッチリとラインナップに載せてくるのではないでしょうか。

これは一見するとターゲット層をNHKオンデマンド、つまりPCを気軽に扱える若い層に変えたという風に見えるのですが、わたしはそうではなく逆に高齢者層にNHKオンデマンドを使ってもらおうという作戦に思えます。

もちろん、渡辺謙さんをはじめ豪華な出演陣です。若い人にもおおーっ!という感じに写るかもしれません。しかし、昔を知る人にこそ訴えかけるモノがあるのではないでしょうか。

グッチはこう思う
この「独眼竜政宗」、傑作中の傑作と書いていますが伝聞形で書いていることからもわかるとおり、わたしはリアルタイムでは観ていません。ただ、諸先輩方から聞かされるわ、書物のなかでも取り上げられているわで気になる存在であり続けていたのです。

そんなわたしにとっては伝説級の存在である「独眼竜政宗」の再放送ということで、これは絶対に観るべきだと思っています。さらにこの記事で書いたように様々なカタチで経済効果が見込まれます。日本応援としても要チェックですね!

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